今回は雇用保険の教育訓練給付金制度についてご紹介いたします。

雇用保険というと、どうしても失業給付ばかり注目されがちですが、「労働者の能力の開発および向上その他労働者の福祉の増進等をはかる」ことも大きな役割です。

この教育訓練給付金制度とは、働く方々の主体的な能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的として、厚生労働省が指定する教育訓練を終了した際に、受講費用の一部が支給されるものです。

すなわち仕事に必要な資格取得などの費用を補助してくれる制度で、教育訓練の種類と給付率はこちらの表のとおりです。レベルや内容に応じて給付率が異なっています。

厚生労働省「教育訓練給付制度のご案内リーフレット」より
https://www.mhlw.go.jp/content/001155029.pdf

教育訓練給付の講座指定の対象となる主な資格・試験などは約16,000講座あり、オンラインで受講できる講座や、夜間・土日に受講できる講座もあり、働きながら受講することができます。具体的な講座は「検索システム」で検索できます。

厚生労働省「教育訓練給付の講座指定の対象となる主な資格・試験など」より
https://www.mhlw.go.jp/content/001216039.pdf

■給付条件■
教育訓練給付を受けるには、雇用保険の加入期間が1~3年(給付金の種類によって期間が変わります)などの条件がありますが、条件を満たせば、在職中でも離職しても使える制度です。

厚生労働省「教育訓練給付制度のご案内リーフレット」より
https://www.mhlw.go.jp/content/001155029.pdf

以上、教育訓練給付金制度についてご紹介させていただきました。


教育訓練給付金制度はキャリアアップにも生かせる制度ですので、上手に使いこなしていきたいものです。申請自体は被保険者自身が行いますので、会社側ができることはありませんが情報提供等出来るのではないかと思います。